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常勤監査役の面接ポイント3選

常勤監査役に転職するなら必見!仕事内容と求められる人材・スキルとは

fulltimeIPOを達成した企業はリーマンショック後、右肩上がりで増加しており、2015年の98社という記録は、2000年に入ってから最も一番多い数字でした。

しかし、一説にはIPO準備をしている企業はIPO達成企業の4~5倍であるとも言われております。つまり、市場には400~500社近い企業がIPO準備をしていると考えられます。

IPO準備企業にとって、常勤監査役のポジションは欠かせません。さらに、同ポジションに関しては、経験豊富なシニア層をターゲットにした求人もたくさんあります。 そこで今回は、そうしたIPOに絶対に欠かせない常勤監査役ポジションの面接前に臨む前に知っておきたいこと、気を付けてなくてはならならない3つのポイントをまとめました。

1. 仕事内容

そもそも、常勤監査役の仕事内容はどのような業務があるのでしょうか。具体的には下記のような業務が想定されます。

・取締役会、監査役会、株主総会への出席、対応
・監査方針・計画の策定
・監査業務全般
・監査報告書の作成
・取締役への助言
・会計監査人との連携 など

では、具体的に常勤監査役として業務に取り組む際に注意すべき点は何があるのでしょうか。

常勤監査役の業務は、当然監査がメインになりますが、同じ監査でも内部監査とは違い、取締役会に参加し、社長の部下としてではなく、独立した立場で業務が適法に行われているか、経営判断の原則に則って重要事項が意思決定されているか等を監視・監査するのがその役割とされています。
その為には、広い知識と経験はもちろんのこと、客観的にその矛盾点等について、社長をはじめとした経営陣に意見できる胆力が何よりも大切です。また、厳しく指摘するだけではなく、コンサルタントであるという立場で助言していただけるかどうかも重要です。
このような素質があるかどうか、書類選考や面接で判断されるかと思いますので、上記についてよく理解した上で、応募書類の作成や面接対策に活かしていただくことをお勧め致します。

2. 面接で聞かれること

常勤監査役での面接では、以下のような質問が想定されます。

・どのような監査をしてきたか
・コーポレート・ガバナンスをどのように理解しているか
・取締役会においてどのような発言をしてきたか
(社長に対して意見を言えるかどうか)
・会計監査人との連携はどのようにしていたか
・内部監査部門との連携をどのように行っていたか
・財務報告に係る内部統制評価の確認をどのように行っていたか
・どのような重要な会議に出ていたか
・社長との会合は行っていたか(年何回行ったか)

上記のような質問に対する受け答えをする中で、採用側は、オーナー企業なのか、それともVCなどの株主がいる企業の監査を行ってきたのかについても注目します。

どのような企業であっても、IPOをする上でガバナンス体制をきちんと構築してもらえるかということは大切ですが、オーナー企業の場合、オーナーと相性が合いそうかという点が何よりも大切になります。ですので、オーナーと積極的にコミュニケーションをとる姿勢がある人物かという点も重要な選考要素になります。

3. 常勤監査役の働き方、年収相場

常勤監査役の勤務時間は、IPO予定時期によって変わります。直前々期であれば、比較的融通が利く企業もあり、週3~週4日勤務も相談可能、勤務時間も応相談という形で、面接を通して候補者と相談しながら決めることが多いです。一方で直前期、申請期では基本的には週5日勤務が求められますので、兼務している企業がある場合は辞めないといけない場合もあります。
年収相場としては、週5勤務をすると600万円前後※1になることが多い印象ですが、直前々期またはそれ以前の就任で勤務日数や勤務時間が減ると300万円代でのスタートとなることも多々あります。

以上、面接や常勤監査役としてのキャリアを考える上でご参考にして頂けますと幸いです。

※1:600万円以上になることももちろんあります。

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